2010年10月28日木曜日
(mixtape) Paradise Falls / Mansions On the Moon (presented by DJ Benzi and Diplo)
Mansions on The Moonは全く知らなかったけど、Pnuma Trio というUSのジャムバンドのメンバー二人とシンガーソングライターのTedの3人組。まだ、音源の発売は無く、現在デビューアルバム作成中とのこと。今回のmixtapeは、既に発表している既発曲に加えて、リミックスを収録したもの。テクノ、エレクトロ、そしてダブステップと現行のクラブミュージックのエッセンスが詰まったものですが、例えばオリジナル曲のLove is Going to Destroy MeとかShe makes me feelにあるような独特の叙情性(クラブミュージックというよりはデスキャブのようなインディーバンドのそれ)は、シンガーソングライターのTedの貢献が大きいような気がします。インディーロックの音楽と、テクノやヒップホップ等のクラブミュージックとのミクスチャーは今に始まった話しではないと思いますが、単純に1+1=2的な単純なものから、近年はより複雑なものへと発展してきているように思います。ヒップホップにおいては、とみにそれを感じるわけです。例えば、ロックミュージックとのコラボレーションと言えば、Run DMC×エアロスミスが古典的ですが、ハードロックのギターリフをブレイクビーツに合わせるという手法です。これが形骸化してミクスチャーロックというものが産まれたと思うのですが、最近のロックとのコラボというのはそんな単純なものではない。例えば、カニエウェストやキッドカディなどは、積極的にインディーロックバンドとのコラボを模索しており、例えばキッドカディはファーストアルバムのPursuit of Happinessで、MGMTとRatatattとの競演をしていますが、単に曲の一部をサンプリングするという手法ではなく(言い換えればロックがヒップホップに譲歩する)、曲の構成の段階から両者が関わることで、サイケデリックヒップホップとでもいうべき独特のアートフォームを形成するに至っているわけです。
話しが長くなりましたが、Mansions on the Moonを聴いて、同様の感動を覚えました。最新鋭のクラブサウンドにインディーロックの叙情性がしなやかに絡んでいるという感じでしょうか。新たなミクスチャーミュージックの誕生といっても過言ではないかもしれません。
DL Link
Artist Link
(参考)
Love is Going to Destroy Me / Mansions on The Moon
She makes me feel / Mansions on The Moon
Walk This Way / Run DMC & Aero Smith
Pursuit of Happiness / Kid Cudi
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聴けば聴くほどハマってきますね~
返信削除新たなミクスチャー音楽ですか。 もう新たな
ジャンルなんてないでしょ…って思ってました
が嬉しいですね。
なかなか知る機会のないインディーバンドを有名DJ
がremixtapeとしてどんどん出してほしい。